ご無沙汰しております。新年あけましておめでとうございます。第20期研修生、台湾の蘇楠(ソ・ナン)です。
2026年の幕開けにあたり、皆さまに昨年度の活動報告と新年のご挨拶を申し上げます。
まず、仕事面での大きな進展をご報告いたします。 この度、私と第6期研修生の林さんは、台湾政府・労働部の「身心障碍者訓練・雇用推進小組(Member of the Task Force for Promoting the Training and Employment of Persons with Disabilities)」の委員に選出されました。2025年から2028年までの任期中、定期的な政府会議に出席し、産官学の専門家と共に、障がい者の職業訓練や雇用サービスに関する政策、法令、計画の策定・評価に携わっております。台湾における障がい者の労働平等権の向上を目指し、尽力してまいる所存です。
2025年12月の会議では、私から一つの提案を行いました。それは、現時点で「ICFによる障がい判定(証明書)は受けていないものの、合理的配慮を必要とする方々(学習障害や情緒・行動障害など)」に対し、就労支援や職業リハビリテーションを通じた合理的配慮の支援が受けられるよう、支援開始の資格要件を見直すことです。同時に、障がい当事者や関係者が職場の合理的配慮に関する情報や支援を理解し、活用できるよう情報公開を徹底することも提案いたしました。 会議を通じて、台湾政府が職場における合理的配慮に対して非常に積極的であり、当事者コミュニティの声に真摯に耳を傾けていることを実感しました。現在、政府による「職場での合理的配慮に関する行政指導」の策定が進んでいるほか、各自治体でも相談窓口が設置され、具体的な支援が始まっています。
専門職としては、引き続き大学の支援室にて障害学生の支援業務に従事しております。この2年間で、台湾の高等教育段階における「大專校院資源教室輔導人員特殊教育專業資格(Certified Special Education Coordinator)」および「大專校院身心障礙学生鑑定評估人員(Assessment Personnel for Students with Disabilities in Higher Education)」の専門資格を取得いたしました。
また、活動の傍ら、当事者団体である「台湾障碍者権利促進会(TADR)」の常務監事、および「台北市新活力自立生活協会」の常務理事も務めております。2026年に予定されている台湾でのCRPD政府報告国際審査に向け、現地での権利擁護活動に参加しています。さらに、台北市立自立生活センターと日本の「ヒューマンケア協会」とのオンライン交流もサポートしており、海外のCILの現状を知ることで、台湾の自立生活支援政策がより多様で平等な方向へ発展するよう努めています。
(写真1:台北市新活力自立生活協会および台北市立自立生活センターのメンバーと共に、日本のヒューマンケア協会とのオンライン交流会に参加した際の様子)
加えて、2025年には台湾の若い障がい当事者たちと共に「台湾障碍青年協会(Taiwan Youth With Disability)」を設立いたしました。今後は「障がいのある青年活動家育成キャンプ」を開催し、若い世代が障がい当事者として権利に基づく視点を養い、SNSなどを活用して権利擁護活動を展開できる能力を培えるよう支援していく予定です。
(写真2:台湾障碍青年協会の仲間たちとの理事・監事会議の様子)
新しい一年、合理的配慮の推進、障がい青年の育成、そして障がい者コミュニティの国際交流において、台湾・日本、そしてインド太平洋地域の障がい者コミュニティに貢献できるよう邁進してまいります。 ダスキンファミリーおよびリハ協の皆様、今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
皆様の健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。